こんな時どうする!!救急対応
- RIMORANA
- 2022年8月23日
- 読了時間: 4分
お久しぶりです。
かなり間が空いてしまいました・・・
今日は突然起こる「けいれん」についてお話させていただきます。
けいれんする動物を何度か目にしたことがある方でも、慣れるものではありませんよね。
見ている事しか出来ない辛さ・・・
初めて目にする方には「ショック」となるくらい衝撃的な場面だと思います。
さっきまで元気にしていたのに突然起こることもあります。初めて目にした方には、とにかくパニックになるほどのショックだと思いますので、インターネットなどに上がっている「痙攣時の動物映像」を何度か見てどんなふうになるのかだけでも見ておくと、いざという時多少は自身のパニックを抑えられるかもしれません。

けいれんの原因は多岐に渡ります。
・脳の異常 (腫瘍、てんかん、頭部外傷、脳炎など)
・中毒 (除草剤やたばこなどの有害物質)
・低血糖発作 (内分泌疾患、幼動物の糖分摂取不足、腫瘍、感染症、インスリン過剰など)
・尿毒症 (腎臓や腎臓に係わる部分の疾患で、毒素が体に留まる病気)
・酷い熱中症
などがあげられます。
けいれんは5分以上続く場合。 一度収まってもすぐにまた再開してしまう状態を重積発作と呼ばれ重症な状態です。
けいれん事態が動物の体に大きな負担を与えるので、もしも発作が起こった場合は様子見などせず、必ず病院へ連れていきましょう。
普段の生活で気に掛ける事。
・幼い動物の場合は、きちんと食事が出来ているかチェックしましょう。
糖分の摂取が不足し、血糖値が下がる事で痙攣を起こすことがあります。
・水を飲む量や尿の量が極端に増えていないか。
腎臓に問題があると多飲多尿になります。尿毒症を発症する前に病院に相談しましょう
・寝ていることが極端に増える。呼びかけへの反応が弱い。
シニア期には同じ症状がみられるかもしれませんが、シニア後期ではないのに意識レベルの低下があれば、脳に異常があるかもしれません。
・散歩中に拾い食いをしてないか
化学物質などが含まれている物を摂取して中毒による痙攣を起こすかもしれません。
・耳を気にしていないか
耳を気にする原因は様々ありますが、耳の疾患が原因で、痙攣に似た症状を起こす場合があります。
けいれんを起こした際の注意!!
・意識が薄れている状態で顔周りを触ると噛まれる場合があるので、顔は触らないようにしましょう。
・痙攣により気持ち悪くなり、嘔吐する場合があります。 胸を大きく動かしたり吐こうとしている場合には、身体を少し持ち上げて口元が下がるようにし、吐しゃ物が戻って窒息しないように助けてあげましょう。(無事吐いた後は身体と頭は同じか少し頭の方を高くする)
・痙攣を繰り返し、身体が熱を持ってしまったら、保冷剤などをタオルで巻いて脇の下、足の付け根の内側などを冷やして身体を冷やしましょう。(保冷剤のみだと急激に冷えてしまい逆に血管を狭くしてしまいます)
・痙攣がいったん収まっても、少しの刺激で再度発作が起こってしまうことがあるので、出来るだけ身体を動かさないようにしましょう。
また、病院へ向かう際動物が横たわっている場合、頭を20~30度位上げて運んであげると、脳圧を軽減させることに繋がります。(手のひらを挟む位か、お年始などで頂くフェイスタオルの厚さに折りたたんだタオルを挟むなど。※動物の体の大きさによる)
発作が起きたら、すぐに病院へ連絡し行ってください。 移動する際は出来るだけ動物を動かさない様に心がけましょう。

けいれん発作を抑えるアロマ(犬)やハーブがあります。
・イチョウ・オート麦、・スイートマジョラム・スカルキャップ・バレリアン…などなど
様々な効果効能を持つ植物があり、効果は穏やかですが個体に合えばきっと助けになるものもあります。 ※犬か猫かによって、また、既往歴などによっても使用できるものが違いますので市販のものを安易に使用するのは危険です。動物のハーブに関して詳しい方に必ず相談してから使用しましょう。
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