犬猫の異変に気づく
- RIMORANA
- 2022年4月18日
- 読了時間: 4分
春先は犬や猫も人間と同様にアレルギーがでたり、気温の急激な変化などでストレスから免疫がさがって風邪をひいたりと…心配するときりがない。
免疫を上げることはとても大切で、人間も動物も”腸活”が話題になる事が最近多いですよね!!
免疫が落ちない様気を付けていても、現代社会は人間も犬猫もストレスが多く、いつも絶好調でいる事はなかなか大変です。
犬や猫は人間のように、痛みや体調不良を言葉で伝えができないので、一緒に住んでいる家族の観察が絶対的に必要で、なにより少しの変化に気が付けるのは一緒に生活している家族だけなのです。
動物のバイタルサインは、体温・心拍数・呼吸数・血圧 です。 動物病院へ行けばすべて確認してもらえますが、自宅では血圧を測るのは難しいですよね。 しかし、体温・心拍・呼吸数は自宅でも確認できます。

体温
犬猫の体温は動物病院などで見たことがあるかと思いますが、直腸で測る方法が一番正確です。体温計の先端を肛門から3~5cm挿入して測ります。 先端をラップなどで巻くと清潔に測れます。さらにオリーブオイルなどを少量つけて挿入すると入れやすいです。動物病院で使用されている先端が柔らかい体温計が販売されているので、そちらを利用するといいですね。
直腸検査は腸に傷をつける可能性があり、心配な方は非接触で体表温を測る体温計もあります。
しかし、毎日体温を測定するのは大変ですので、日頃のコミュニケーションの中で手で大体どれくらいの温かさなのかチェックするのが理想です。 脇の下や、太ももの付け根は大きな血管が通っており体温がわかりやすい箇所です。 日頃から大体どのくらいの温かさなのかチェックしておくと、ちょっとした変化に気が付く事ができます。
犬の正常時体温:37.5~39度
猫の正常時体温:38.5~39度
呼吸数
ゆったりしている時、寝ている時の胸あたりの動きを確認してみましょう。 呼吸時の音も耳を当てて聞いてみましょう。 きれいな呼吸音ではなく、雑音が入ったり変に途切れたり、気になる場合は早めに病院へ。
具合の悪い時・興奮している時、体温が高い時にも変化します。
犬の正常時呼吸数:10~30回/分
猫の正常時呼吸数:20~40回/分
心拍数
心拍は動物が伏せている時、肘が当たる部分に手を当てて測ります。または、後ろ足の付け根のドクドク脈打つところがありますので、そこに手を当てて測ります。それでもわかりずらければ、体に耳を当てて心拍を測っても脈拍と大きな違いはありません。1分間に拍動する回数を数えます。15秒x4などでもOKです。
健康的な時にパートナーの正常時の心拍数をたびたび確認して把握しておきましょう。
犬の正常心拍数:10~30回/分
猫の正常心拍数:20~40回/分

血圧異常・貧血の有無
口の中の歯茎や頬っぺたの内側の色を確認しましょう。正常では赤みがかったピンク色をしていますが、血圧が下がったり貧血がある場合は白くなります。
なんとなく元気がない時、歯茎の色を確認したらグッと指で5秒間おします。その後3秒ほどで元の色に戻ってこなければ血圧異常や貧血の可能性があります。
猫の場合肉球がもともとピンク色の場合、異常があれば白くなっています。
脱水症状
犬もネコも首のあたりの弛んだ皮膚を上に引っ張り離した時に元に戻るのに時間がかかる場合。通常はすぐに2,3秒で戻ります。また、口の中、歯茎をみて乾いていないか。潤いやつやはあるかをチェックします。
酷い脱水では頻脈、血圧低下。重度では放置すれば死に至ります。
バイタルは、落ち着いている時、寝ている時などにチェックするといいです。 パートナーの変化は、上記以外にも食事の増減・水の量・運動量・座り方・歩き方・寝方など様々な変化があります。 健康な時の普段の状態をチェックすることが大切です。
また、猫の場合吐き出しや嘔吐は毛玉を吐き出す、食べすぎ、消化不良など珍しい事ではありませんが、食後すぐに吐く、1時間後など、決まったタイミング(定期性)で吐き出しや嘔吐がある場合は病的な原因がある場合がありますので、吐くタイミングなどもチェックしましょう。
次回はオーナーができる救急処置をお送りします。
・中毒
・熱中症
・誤飲
・痙攣
・熱傷
など・・・思いつくままに・・・。
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